星野道夫の愛したアラスカ。
アラスカの悠久の自然とそこに暮らす民を卓越した写真と文章に遺し、亡くなってからもなお、多くの人々を魅了し続ける写真家・星野道夫さん。
没後20年となる今年は、本土で大規模な巡回展も開催され、記念出版も相次いでいます。
そんなメモリアル・イヤーを沖縄の人たちとも分かち合いたく、雑誌『SWITCH』『Coyote』の協力の下、「星野道夫トリビュート展」を企画しました。
星野さんと幾度も旅をした『Coyote』の新井敏記編集長と写真家・垂見健吾さん撮影による、星野さんが見つめ、愛したアラスカの風景写真を展示するほか、貴重な直筆原稿も紹介し、生前の星野さんを偲びます。
※星野道夫さん撮影の写真の展示ではありません。
星野道夫トリビュート展スペシャルイベント
10月29日(土)20時〜「星野道夫ナイト」
『Coyote』編集長・新井敏記さんと写真家・垂見健吾さんが、星野道夫さんとの旅の思い出を写真とともに語るトーク&スライドショー。
その後は「みんなで星野道夫さんの話をしよう」と題し、 ゲストのお二人とともにお茶やお酒、食事などを楽しみながらのフリートーク。
星野道夫ファンはじめ、どなたでもご自由に参加いただけます。
※要ワンオーダー。カフェユニゾンの通常営業の中での開催です。
星野道夫(ほしのみちお)
写真家。1952年、千葉県市川市生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、動物写真家の田中光常氏の助手を経て、1978年、アラスカ大学野生動物管理学部に留学。以降18年間をアラスカに暮らし、極北の自然と動物、人々の暮らしを撮影し、文章に記した。1986年にアニマ賞、1990年に木村伊兵衛賞を受賞。著書に『旅をする木』『ノーザンライツ』など。1996年、カムチャッカ半島での取材中、ヒグマの事故により急逝。享年43歳。
新井敏記(あらいとしのり)
編集者。スイッチ・パブリッシング代表取締役社長。『Coyote』編集長。1954年、茨城県生まれ。1985年『Switch』を創刊。『Switch』での星野道夫さんとの出会いをきっかけに「旅する雑誌」を構想し、2004年に『Coyote』を創刊。両誌ではたびたび「星野道夫特集」を編集。生前はともに旅をし、没後も彼の軌跡と想いを辿った旅を重ねている。『Coyote』最新号の特集は、「星野道夫の遙かなる旅」。2015年に伊丹十三賞を受賞。
垂見健吾(たるみけんご)
写真家。1948年、長野県生まれ。山田脩二氏に師事後、文藝春秋写真部を経てフリーランスに。1970年代より沖縄に通い、その後沖縄に居を移し、沖縄在住歴は30年を迎える。JTA機内誌「Coralway」のメインカメラマンとしてもおなじみで、「おじぃ」の愛称で知られる。星野道夫さんとは生前、アラスカをはじめ、長野、また沖縄・八重山へも一緒に旅をした。10月に最新写真集として『琉球人の肖像』を刊行。